2025.11.7
「外国人採用=難しい」はもう過去──
採用は見極めるフェーズから、ともにキャリアを描くステージへ
『グローバル人材白書2025』に見る、企業の採用姿勢と現場の変化
新政権発足により、外国人労働者の受け入れ制度や移民政策への議論が再燃する中、実際の企業現場ではすでに「採用から定着・活躍へ」という段階へとシフトが始まっています。
株式会社Resorz(本社:東京都渋谷区、代表取締役:兒嶋裕貴)は、海外展開を検討する全国500社を対象に実施した調査をもとに、外国人材の採用・活用に関する最新実態をまとめた『グローバル人材白書2025』を公開しました。
本調査からは、「採用は難しいが、それでも挑戦を続ける」日本企業のリアルな姿が明らかになりました。
1.慎重論の中でも、企業のグローバル人材採用は前進している
日本では、技能実習制度の見直しや永住権要件の緩和など、外国人受け入れ制度をめぐる議論が活発化しています。世論では「日本人雇用を守るべき」という慎重論も根強い一方、現場の企業はすでに外国人材を「必要不可欠な戦力」として位置づけ始めています。株式会社Resorzが行ったアンケートでは、64.2%の企業が「今後も外国人採用を検討・継続したい」と回答。また、「採用活動で最も課題に感じる点」として“候補者を集める”よりも“面接での見極め”を挙げる企業が多数という結果に。
このことから、企業は採用の可否よりも、「どのように見極め、どう育成・定着させるか」へ関心が移っていることが見て取れます。
2.企業の4割が「外国人活用に特に課題なし」と回答
外国人人材の活用に関する設問では、「文化や言葉の壁が課題」とする回答がある一方で、「特に課題はない」と答えた企業が41%に上昇しました。これは、外国人雇用における環境整備やコミュニケーション手法が進化し、“外国人だから難しい”という固定観念が薄れつつあることを示しています。
特に、外国人社員と共に働く企業では、日報・会議の多言語化、現場マネージャーへの異文化対応研修、メンター制度の導入など、“活躍のための仕組み”を意識的に取り入れる傾向が見られました。
外国人採用は、もはや一部の企業の挑戦ではなく、“日本経済のスタンダード”になりつつあります。以前は“採用してもすぐ辞めてしまう”という声が多くありましたが、今は“どうすれば長く活躍してもらえるか”に焦点が移っている。日本企業が“雇用”から“共創”へとマインドをアップデートすることが、真のグローバル化につながると感じています。
3.採用時に注目すべき点は、キャリアプランの確認と期待値の明確化
本白書では、採用・定着に関する意識変化の中で、特に「面接で何を重視するか」についても明確な傾向が見られました。
採用時においては、
・ビジネス日本語の理解力(57.47%)
・コミュニケーション能力(54.02%)
・職務に必要な専門知識(45.98%)
・人柄(40.23%)
と、いずれも40%を超えて重視されている中、採用後の振り返りでは、これらの項目の割合はいずれも半減しています。
一方で、
長期的な就業意欲(採用時18.39% → 採用後22.99%)
キャリアプランの明確さ(採用時10.34% → 採用後22.99%)
上記は唯一増加傾向を示しました。これは、採用段階ではスキルや言語能力が重視される一方、実際に活躍・定着している人材の共通点として「長期的なキャリア志向」が重要であることを示しています。
日本企業では「一社で多様な経験を積む」働き方が主流ですが、海外では「一つの専門性を深める」キャリア形成が一般的です。そのため、外国籍人材を採用する際には、本人のキャリアプランを深く確認すると同時に、社内で実現できるキャリアの共有や期待値の明確化が不可欠です。
これらの対応は、退職リスクの低減だけでなく、長期的な就業意欲の醸成にもつながると考えられます。
◆ 目次
【第1部】グローバル人材活用の実態調査(アンケート調査)
■ 海外展開企業のグローバル人材活用状況を徹底調査……4
- 海外展開における成功とは?海外での事業を3年以上継続している企業は40.9% ……5
- マネジメント、採用における課題は? 「外国人材」の活用状況を徹底調査!……8
- 海外展開において解決すべき課題とその方法は? 成功企業のクロス集計も実施……18
【第2部】2024年度の日本企業の海外進出動向
■ 日本企業の海外展開動向とグローバル人材活用の状況……22
- 自治体の海外展開支援策が増加し「地方企業の海外展開」が緩やかに進む……25
- 一定のリソースを持つ「中堅・中小企業」による海外展開の動きが活発化……26
- 日本企業は「外国人材」総括用時代へ、ベトナム・フィリピン・台湾人材に注目……28
■ 海外人材採用・紹介ニーズの大きい国への展開トレンドを解剖……31
-「製造委託先」と「消費地としての成長性」を兼ね備える「ベトナム」……31
- 伸びしろの大きい「フィリピン」での「拠点設立」ニーズが増加傾向……33
- 中華圏市場を視野に入れたテストマーケティング拠点としての「台湾」……34
- 政情安定と市場への信頼から“安心して挑戦できるASEAN”となった「タイ」……36
- 市場成長に期待を寄せられる「インドネシア」とイスラム市場の要所「マレーシア」……37
『グローバル人材白書2025』ダウンロードはこちら
本白書では、企業500社への調査結果に加え、外国人材の受け入れに成功している企業の実践事例や、海外展開を支える自治体・支援機関の最新動向も掲載しています。
外国人採用を検討している企業・自治体・教育機関の方々に、現場での課題と可能性を考える一助としてご活用ください。
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